SO3除去技術
多くの実績に裏付けられた少量の塩基系薬剤注入技術により、紫煙排出防止に加えて各プラントの最適安定運用の実現に貢献できるSO3除去システムを提供します。
環境規制強化への対応
還元式脱硝装置や湿式脱硫装置の設置に伴う硫酸ミストの排出量増加により生じる紫煙等が新たな環境規制に抵触する可能性があります。
硫酸ミストによる紫煙、その他の厳しい環境規制下で、定期点検インターバルの長期化に対応しプラントを効率的に安定運用していくためには新たな対応案の準備が不可欠です。 その一案として、米国・コダン社(Codan Development LLC) が開発・特許取得し、ユングストロームが提案するSO3除去技術をぜひご検討ください。
SCRへの入口での典型的な注入のCFDモデリング
SBS INJECTIONTMテクノロジーの特徴の一つはシンプルなプロセスにあります。 SO3除去に使用するソーダ灰は、輸送費削減のため粉末状で運搬し、温水を用いて溶液化しタンクに保管します。 注入装置のつまりや能力低下、さらには運転停止等を引き起こすリスクのある粉末のままではなく、透明溶液の状態でタンクから注入部まで供給され、特許取得済のランスチューブを用いてダクト内に微細なミスト状で噴霧されます。
薬液噴霧に関しては、CFD解析によるモデル化技術を用いてガス中のSO3に対する試薬量が適正となるよう、各プラントのダクト配置やガス条件に沿った最適なノズル配置等の詳細検討を行います。 この優れた技術によりシンプルなプロセスと最小限の薬液噴霧によるSO3の除去が可能となり、後流設備の腐食・閉塞等の問題を解決します。 –
高いコストパフォーマンス
SBS INJECTIONTMテクノロジーの運用には一定の費用負担が必要ですが、そのSO3除去効果によりプラントの安定運用を可能にすることに加えて環境設備の性能改善・効率アップ等がその負担を上回る大きな経済的メリットを提供します。 –
通常の運用コストは600€-800€/トンのSO3が除去されるため、 LJUNGSTRÖMSO3除去注入プロセスは他のプロセスと競合しますが、次のような効率的なSO3除去の多くのコベネフィットも考慮してください。
- ユングストローム®空気予熱器の差圧上昇抑制効果による
- – 空気予熱器用エレメント水洗頻度の低減、または不要化
- – 空気予熱器用スートブロワ頻度低減によるエレメントの高寿命化
- ユングストローム®空気予熱器アップグレードとの組み合わせによる
- – ボイラ効率の向上
- – 二酸化炭素排出量の低減
- 脱硝効率の向上及び脱硝触媒の延命化
- 各種設備における硫酸腐食の低減
これら多くの効果から、SBS INJECTIONTMテクノロジーがボイラの排ガス系統においてその運用コストを大きく上回る利益を期待できる最適な技術であることがご理解いただけるものと思います これらの効果は、脱硝装置および空気予熱器の上流側において高い効率でSO3が除去されてはじめて達成可能なものであり、この点がSBS INJECTIONTMテクノロジー最大の特徴です。
プロセスがシンプルであることから一般的な設置費用はkW当たり10ドル程度でありながら、プラントの安定運用、環境設備の性能改善・効率アップに加えて運転・メンテナンス費用の削減等多くの効果を享受できるのがSBS INJECTIONTMテクノロジーの大きな魅力です。
環境基準を満たしつつプラントの運用コストを削減する、SBS INJECTIONTMテクノロジーをぜひご検討ください。
豊富な実績と経験
ユングストロームのSBS INJECTIONTMテクノロジーは、これまでに30基(合計17,000 MW以上)のボイラに設置されており、空気予熱器または脱硝装置上流において最低限の薬液注入条件でSO3除去効果は95~99%という非常に高い数値を示しています。 –
SBS INJECTIONTMテクノロジーは、多くの実プラントにおける長期間の運用実績と経験に培われた信頼のおける技術であり、プラント運用の効率向上と環境規制対策に期待できる数々の効果についても確信できるものです。 –
ユングストロームは、世界有数の熱交換技術にSBS INJECTIONTMテクノロジーを組み合わせることで、プラント全体にかかわるエンジニアリングのさまざまな問題に対する最適な解決策を提供します。